2026.09.10 Thursday
〈オリジナル立体シール〉イルカの立体シールを残暑御見舞いとして贈る。その企画の裏側をご紹介します!

前回の記事では、シール交換について調べ、多くの幅広い年代の人が夢中になっているトピックだと言うことが分かりました。
〈なぜ今、こんなに人気?〉シール収集・交換の魅力を大解剖!
そこで、uzumakiのデザイナーSさんは、今大人気な立体シールを実際に作ってみたいと考えました。せっかく作るなら誰かに送りたいと考えたSさんは、残暑見舞いとして立体シールをお届けする企画を社内で提案し、制作することが決まりました。

1. シール企画
残暑見舞いとして贈るなら、どのようなシールにすると良いかを考えるために、まずはアイデア出しからスタートしました。

夏らしいといえば、夏野菜やひまわりなどの花、夏景色などが思い浮かびます。
他にも、透明なシールと相性の良さそうな水や氷、水まんじゅうなども良いかも知れません。立体シールになったときに面白そうなのは、電子機器周辺のボタンなど半立体の物でしょうか。シール交換は平成レトロブームから来ているので、フルティガーエアロなどレトロなスタイルを参考にするのもいいかもしれません。

このように様々な方向性で考えながら、今回は1997年に発売したoffice97アシスタントキャラクターをモチーフに決定しました。
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Officeアシスタントの冴子先生、魔法使いのおじいさん、イルカ、犬](https://uzumaki.tv/uzumakiwp/wp-content/uploads/a69efe1b1fdfd8f2cb7920aef8266a73-1024x410.png)
Officeアシスタントには冴子先生という受付のお姉さんや魔法使いのおじいさん、イルカや犬、クリップなど様々なキャラクターがいます。日本語版でデフォルト設定だった、カイル君という青いイルカがなじみ深い方も多いのではないでしょうか。
アシスタントは黄色い吹き出しで、「何について調べますか?」という質問をし、それに対して書き込まれたお困り事を解決することが仕事です。
しかし、文書作成中に現れるアニメーションや大きな吹き出しが作業の邪魔になることや、非表示化の方法がわかりにくいことが原因で、「何について調べますか?」という問いに、「おまえを消す方法」と入力するネットミームが広まります。そして、最終的には2007年に姿を消してしまいました。

そのカイル君ですが、なんと2026年4月にマイクロソフトのAI活用日本語入力アプリCopilot Keyboardの公式キャラクターとして復活しました!

今回約19年ぶりの復活ということで、この消えていた期間にどんなことがあったのか。もしかしたら家族が増えているのでは?という想像を働かせながら、イルカの一家が夏を楽しんでいるシールを制作しました。当時windowsを使っていた方には懐かしんでいただき、カイル君を知らない人は、夏を満喫するイルカの立体シールに癒やされていただければと思います。
2. デザイン制作

イルカをモチーフとしたレトロなシールを作るという企画が決まったので、実際にデザインを制作していきます。
今回デザインするのは、立体シールとシール台紙、残暑お見舞いとして贈るための封筒と挨拶状、そしてこの企画をより深めるためのLPです。

まずはシールとシール台紙のデザインについて紹介していきます。
シールのデザインはシールとシール台紙を重ねることで、ウィンドウ画面の中を泳ぐイルカに見えるよう意識して制作しています。画面やタブ、アイコンのデザインはカイル君が登場したwindows XPのUIデザインを参考にしてフォントやイラストをドットにしたり、ボタンも立体感がある表現にしたりすることで、レトロな雰囲気が感じられるようにしました。
イルカのシールは立体シールを意識して、イラスト自体をツヤツヤで立体感のある表現にしました。持っているアイテムはイルカが持つには少しミスマッチで、くすっと笑えるような夏のアイテムを選びました。

封筒は、海の中の波や光が揺らめく綺麗な情景をイメージしたデザインです。裏面にはイルカの尾ヒレと泡でイルカの存在を感じさせるデザインにしました。

挨拶状は世話焼きなイルカが長々と話しかけてくるイメージで、極端に細長いカードにしました。

また、今回は当時のwindowsのデザインを参考にしてシールのデザインをしたので、パソコン操作の動きを再現したLPも作ってみました。画面の細部のデザインはwindows XPを参考にしています。

シールとシール台紙のデザインが実際にデスクトップ画面として表示され、アイコンをタップすると、詳細情報やアプリケーションを開くことができます。初回アクセス時のスプラッシュアニメとして、windowsにログインする画面も再現しました。
また、シールだけでは語りきれなかったイルカたちのプロフィールや、オリジナルイルカを制作できる「iruka maker」、イルカと会話もできるAIチャットボット「iruka chat」などのアプリケーションも備え、楽しく遊べるLPになっておりますのでぜひ息抜きに遊びに来ていただけると嬉しいです。

3. シール製造会社とのやりとり(データ作成→入稿→校正)
デザインができてきたところで、いくつかのシールの製造会社と連絡を取り、以下のような資料を用意して見積もり依頼しました。

見積もりで出していただいたそれぞれの会社の値段や納期、サイズ、ロット数などは以下の通りです。

今回は仕様やロット数の関係でA社にお願いして、シール制作を進行しました。
見積もりをお願いしたのが6月中旬。実際の制作スケジュールは以下の通りです。校正期間と量産期間はあらかじめ提示されていた納期よりも早めに納品されましたが、通常校正出し(サンプル確認)をする場合は最大50営業日と認識しておけば良さそうです。

6月末にテンプレートにはめた入稿データを作成し提出しました。この入稿データの作成が、通常の平面的な印刷物と比べてかなり複雑で大変でした。
平面の印刷用データとの違いは大きく3つあります。1つ目は白版です。

白版とは絵柄の下に敷く白い下地のことです。透明シールは不透明な白い紙に印刷するのとは違い、透明な樹脂素材に印刷することになるので、そのままでは透けてはっきりと絵柄が見えません。
そこで、必要になるのが白版です。これを敷くことで背景が透けなくなり、はっきりと絵柄や色が見えるようになります。あるいは、白版を無しにすることで敢えて透明感を楽しむこともできます。今回のシールだと、「吹き出し」は白版をなしにしたので台紙の絵柄が透けて見えています。
2つ目は、底面と表面にデザインが分かれることです。

透明シールは底面デザインの上に樹脂を乗せて厚みを出し、その上に表面デザインを印刷します。
なぜデザインを2つに分けるのかというと、底面のデザインは樹脂を通して見ることになるためゆがんで見えることがあるからです。そのため、底面には面積の大きい部分、表面には細かい輪郭線やパーツを印刷するように分けます。
デザインを全て表面に印刷すれば絵柄のゆがみを気にしなくても良いのではないかと思うかも知れませんが、それでは上から見たときに樹脂がすべて印刷に覆われてしまい、せっかくの透明シールに透明感が無くなってしまうのでおすすめできません。
今回のイルカのシールはボディや奥の手で持つアイテムは底面、目や手前の手で持つアイテムは表面に印刷しました。

麦わら帽子やiBook(ノートPC)は体の手前から奥にまで回り込むアイテムなので、どのように分けるべきかかなり悩みました。
3つ目は、凹凸です。あらかじめへこませたいところ、膨らませたいところをデータで設定しておくことで、実際にシールを触ったときに凹凸を感じることができます。

イルカのシールで分かりやすいのは、目の部分を膨らませ、持ち物と体の境をへこませたところです。こうすることで、見た目のデザインと触ったときの感覚をリンクさせることができます。今回は目の部分を敢えて膨らませましたが、ここは印刷のずれが分かりやすいので見た目優先で滑らかにするのも良いと思いました。
このように、白版の有無や表面と底面の組分け、凹凸の場所をデザインに反映させて提出し、確認していただきました。入稿から数日後、製造会社からデータの修正依頼があったので、軽微な修正をして再度入稿しました。
その後、校正が届くのを待つこと1週間。ついに校正(サンプル)が届きました!

平面だったデザインがツヤツヤの立体になっていることに感動。校正の時点でかなりイメージに近い状態に仕上げていただきました。
イルカの口を底面にしていて、見えにくくなっているところだけ気になったので表面デザインへと変更しました。台紙の裏面も天地が反転していたところとデザインを一部変更したため修正をお願いしました。そして再入稿。
あとは、量産されるのを待つだけです。
そして、8月中旬。ついに完成したシールが届きました!修正したイルカの口は細さとボディの色の差が少なかったからか、分かりにくいイルカも居ますが、校正時点よりは見えるようになりました。

ツヤツヤで立体のかわいいイルカのシールができ、かなり満足です!
4. 残暑御見舞いをお贈りします
今回、立体シールの制作をしてみたい!というデザイナーとしての個人的な思いから始まったこの企画。残暑見舞いとして皆様にお届けするために、シールやシール台紙のデザインだけで無く、シールを入れる封筒やシールに添える挨拶文、そして今回の企画をより深めるためのLPを制作しました。
シールと挨拶状は封筒に入れて皆様のお手元に、LPは弊社のホームページのバナーもしくは挨拶状右下のQRコードから遊びに行くことができます。LPはWindows XPの画面を再現しているので、スマホよりもパソコンで見ていただけると、より懐かしさを感じていただけると思います。

ぜひ、目で見て手で触れて楽しんでください!
5. まとめ
今回のブログでは、残暑見舞いにシールを贈るという企画の制作過程をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。皆様のお手元に届いたシールがこんな風に作られていたのだと興味を持っていただけたら幸いです。
立体シールをはじめとする様々なノベルティグッズ製作は、商品やサービスの目新しいプロモーション方法をお探しの方におすすめです。また、シールやグッズを作りたいけれどキャラクターやモチーフが無くお困りの方も、何をモチーフにしたら良いか一緒に考えるところから進めていくので安心してご相談ください。
そして、今回、立体シールに興味を持っていただいた方のため、イルカの立体シールのプレゼント企画を実施いたします!以下バナーから、応募フォームにアクセスいただき、必要事項を入力の上、ご応募ください。
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uzumakiこと株式会社うずまきは、ブランディングや販促の企画から印刷物、グッズ、web、映像など多岐に渡るデザイン制作において皆様のお困り事解決をサポートいたします。