2025.12.16 Tuesday
初めてでも大丈夫!上手に依頼するための「デザインの見方と伝え方」
「依頼時にどう伝えればいいか分からない。」
「思っていたイメージが正確に伝わっていなかった。」
「センスに自信がなくて意見を言うことをためらう。」
「デザイン案を見ても本当にこれでいいのか分からず、本来の軸から離れた意見を言ってしまう。」
というような悩みや不安を、デザインの依頼をする際に感じたことがある人もいるのではないでしょうか。特に、初めて制作を依頼する人は依頼方法が分からず、なかなか依頼に踏み切れないという人もいるのかと思います。ここでは、そんな不安やお悩みを抱えたAさんとデザイナーSさんの会話を見ながら、上手に依頼内容を伝えるコツをお伝えします。

■デザインの見方

初めてデザインを依頼するAさん
デザインの依頼をしたいんだけど、何をどうすれば良いんだろう?
デザインのこと全く分からないし、何か聞かれてもそれが良いのかどうか分からないよ…。

デザイナーSさん

大丈夫ですよ!デザインの見方が分かれば、そのデザインが良いかどうかはすぐに分かるようになります!

デザインの見方?

そう。デザインを見るときの基準があるんです。詳しく説明していきますね。

お願いします!

デザイン案を見てこれでいいのか、どう修正するべきなのか分からないと、すべて任せてしまったり、いろいろな要素を詰め込もうとしてしまったりしますよね。すると、結果的に目的と噛み合わないデザインになり、制作を依頼したことを後悔するような結果になってしまうかも・・・。
そうならないために、目的に沿った方向性なのか否かを正確に判断できるようになりましょう!

①目的

目的は、デザインを依頼することで解決したい問題点や達成したい成果のことです。例えば、「多くの人に知ってもらいたい」とか「もっと分かりやすくしたい」といった目的があるから依頼をすると思います。だから、制作した物が多くの人の注意を引くようなデザインになっていたり、分かりやすくなっていたりと目的が達成されているかどうかがデザインを見る上で最も重要になってきます。

確かに、課題を解決するために依頼をするから、その課題が解決できているかどうかはデザインを見る上で重要なポイントになるなあ。
②ターゲット

目的を達成するデザインにするためにもっと細かく見ていくと、誰に見てほしいのかも重要になってきます。

誰に見てほしいのか?

例えば、見る人が子供なら明るくはっきりした色使いや表現の方がぱっと見て子供向けだということがわかりやすく子供やその親の興味関心を引きやすくなります。反対に大人向けなら色や表現も子供に比べて落ち着いたものが好まれると思うし、男性か女性かでも色使いや表現が変わってくると思います。

そうか。年齢や性別によって好みも変われば自然と目に入ってくるデザインもそれぞれだよなあ。

あと、判断を迷わせるありがちなケースとして「つい、自分の好みを入れてしまう」があります。その制作物はターゲットとなる方々に見てもらうためのもの。自分のためではありませんよね。ここを忘れないようにすると判断がぶれなくなりますよ。

ああ…それ、やっちゃってるかも。確かにそうですね。気を付けなきゃ。

これは経験の浅いデザイナーもつい陥ってしまいがちな落とし穴なんです。自分の好みは好みとして大切にして良いのですが、それはそれ、として切り替えられるようにしましょう。

へー、デザイナーさんでもそういう事があるんだ。なら私は尚更気を付けなきゃですね。
③使われる場面

依頼するものがどういう場所やシーンで使われるのかで表現の仕方や雰囲気が変わってきます。

どんな風に変わりますか?

ビジネスシーンやフォーマルシーンでは清潔感やきちんとした印象を与えるデザインが好まれるけれど、カジュアルシーンでは、楽しさや親しみやすさを感じるような表現がふさわしいでしょうね。

服装で言うTPOみたいな感じですね。

そうですね。おしゃれと身だしなみが違うように、デザインでも相手にどのような印象を受け取ってほしいかを時と場合によって変える必要があります。
以上、デザインを見る上で大切な、基本的な3点を紹介させていただきました。「①目的」「②ターゲット」「③使われる場面」を大切にするだけで、デザインの善し悪しが判断しやすくなりますよ。

これくらいシンプルなら私にもできそうです!
■依頼内容の伝え方


デザイン依頼をしたけど、思っていたのと出来上がりが違う…。

もしかしたら、意図が正確に伝わってなかったり、制作中に軸がずれていったりしているのかもしれないですね。

どうしたらいいでしょうか…。

おすすめなのは、“デザイン依頼書”を作ることです。

それは発注書みたいなものですか?

そうですね。通常の案件の内容を伝えるものよりはデザインについての要望を伝えるものと考えてください。

なるほど。具体的にはどんなものなんでしょうか?

では実際に書いていってみましょう!

それは助かります!

上手に依頼内容を伝えるためにはデザインの見方で説明したポイントをより理解する必要があります。そのために、ポイントを整理できるデザイン依頼書を用意したから、自分の依頼したいことについてまとめていきましょう!

●目的・課題

制作をする上で得たい結果や、現時点の問題点・課題などを書きます。
〈目的〉…新しい企画を盛り上げたい、たくさんの人に知ってもらいたい
〈課題〉…利用者が少ない、見にくい、扱いづらい etc…
●ターゲット

ターゲットになる層の年齢・性別や嗜好を書きましょう。
その制作物を見る人、利用する人、興味を持ってもらいたい人がどんな人なのか。世間に向けての制作物はもちろん、取引先や社内用の制作物もどのくらいの年代の人でどういう立場の人が使用することが多いのかを書きましょう。
●使われる場面

どのような場面で使われるのか
ポスターやフライヤー・・・掲示場所、配布場所
ビジネスシーンで使う物・・・取引先への挨拶時に贈る物なのか、社員の人が業務時に使う物なのか、お客さんへの説明時に使う物なのかなど分かる範囲で記入しましょう。
●特に伝えたい(目立たせたい)情報は何か

特に訴求したい情報を書きましょう。複数ある場合は優先順位を付けましょう。一旦思いつく限りの伝えたい事を書き出してから整理するのもオススメです。
●トンマナ(Tone & Mannerの略、ブランドや商品が持つべき一貫した雰囲気や印象、表現のルール)

訴求物、制作物の印象についての希望を書いてください。
季節感、親しみやすさ、暖かさクールさ、厳格さ高級感など。
●参考イメージ、資料など

目指したいデザインのイメージ画像があればここに添付してください。
ネット上の画像やスクリーンショットでもかまいません。
言葉だけでなく視覚で伝えることでより正確にイメージが伝わりやすくなります。

なるほど、このように書いておけば依頼するときに焦らなくて良いし、内容も整理できて、伝え忘れもなくなりそうです!

デザイン依頼書に書いたことが依頼内容の軸になるから、常にこの軸から離れていないか確認することが大切ですよ!
いかがでしたでしょうか。デザインの見方と依頼内容の伝え方について説明してきました。デザイン依頼書を使うことで、依頼時のコミュニケーションを円滑にし、依頼内容の軸を明確化することができるので、是非ご活用ください。
また、デザイン依頼書はご相談の始まりに過ぎません。相談を重ねていく上で、目的達成のためによりよい表現方法が見つかれば変更点が出てくる場合もあります。しかし、目的は変わらないと思うので軸から離れていないか確認することで、伝えたいことがはっきり伝わるデザインにしていきましょう。もし、依頼時や制作中に分からないことや不安なことがありましたらいつでもご相談ください。
デザイン依頼書は以下よりダウンロードしてお使いください。
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