uzumaki blog|アートディレクター/グラフィックデザイナー 宮田圭介の日々を綴っております。

パワポ×デザインの可能性

こんにちは。11月上旬まであたたかい夏日が続きましたが、すぐに真冬のような寒さになりましたね。今年もあとわずか。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は「PowerPoint」、いわゆる「パワポ」についてお話したいと思います。
パワポといえば、提案資料や企画書のプレゼンテーション、そして制作ツールとしてなじみがありますが、他にも「営業資料」や「提案書」など様々な文書にご活用いただいていると思います。

パワポの便利なところは、あらゆる企業の実に多くの層に普及していて、誰でもある程度は扱えるところです。テキストの編集や、写真の差し替えなど、情報を差し替えることで簡単に最新版へ更新することができます。そのため、よくある「営業資料」や「提案書」にとどまらず、これまでは外部の制作会社やフリーのデザイナーなどに印刷物として依頼していた「会社案内」「採用案内」「サービス案内」といった、定期的に更新が必要になる制作物にパワポを活用してみると、なかなか便利だったりします。

弊社では近年パワポ制作のご相談が寄せられており、実際にパワポをデザイナーに依頼する事例がじわじわと増えています。とはいえ、パワポなら社内でも制作可能であり、わざわざデザイナーに依頼するメリットがあるのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
ここからは、パワポ制作をデザイナーに依頼するメリットについて、ご紹介していきます。

PowerPointをデザイナーに依頼するメリット

1.必要な情報をわかりやすく纏めることが出来る!

例えば営業資料だと、サービスの詳細や、プランごとの内容、料金表・・・・膨大な情報を読み手に伝わりやすいようにまとめる必要があります。読み手の手元に残るものとなれば、口頭の言葉で補うことが出来ないため、記載漏れが無いよう、尚且つ詳しくわかりやすい資料に仕上げる必要があります。しかし、必要な情報をただ並べるだけでは、ぱっと見て文字が多く、ごちゃごちゃした印象になりがちです。
デザイナーなら、情報を漏れなく纏めることは勿論、レイアウトやあしらいで効果的に見せることも得意分野です。わかりやすく、尚且つ読み手の印象に残りやすいパワポをご提案することができます。

2.構成から考えてもらえる!

元原稿が既にある場合、「順番はこうした方がいい」「こういったページを挟んだ方が、伝わりやすい」など、デザイナー目線で構成からアドバイスすることも可能です。貴社のより伝えたいことに重点を置きながら、どうしたらより記憶に残る効果的なパワポになるか、最適な構成を一緒に考えます。

3.他社と差別化し、オリジナリティのあるパワポに!

ただ文字を並べるだけではなく、配色、フォント、あしらい、ときにはイラストといったビジュアル要素から感じられる全体の印象(イメージ)も大切です。特に画像を入れることで、読み手によりイメージを伝えやすくなります。社内で制作する場合、フリー画像を使用することが多いと思いますが、タッチ、雰囲気に統一感がある方が纏まりがよく、情報をスッキリ見せることができます。

なにより、全体としての統一感を出すことで、企業・商品のブランディングにも寄与します。ただ、フリー画像のみだとイメージに合うものを探すことは、中々難しかったりしませんか?これもデザイナーにお任せしてしまえば、画像探しの手間を省くことができます。弊社なら、イラスト制作が得意なデザイナーが多く在籍しているため、必要に応じてオリジナルのイラスト、図、アイコンを制作することも可能です。パワポ全体のデザイントンマナを合わせることで、他社との差別化もしやすく、よりオリジナリティのあるパワポに仕上がります。

4.外からの客観的な視点を元に、パワポをブラッシュアップできる!

外部に依頼することで、内容を客観的な視点で見直すことができるのも利点です。内部のみで制作していると、どうしても近視眼的になりがちな場合も多く、行き詰まってしまうこともあるかと思います。客観的な視点の意見に耳を傾けることで、もしかしたら新たな発見、アイディアが生まれるかもしれません。


…で、制作物としてはどんなものが、デザイナーによるパワポ制作に向いているのか?

・新卒採用の会社説明会で用いるスライド

弊社は新卒採用のパンフレットやwebサイト、映像のご依頼を受けることが多く、その流れで説明会で使うスライドの制作依頼をお受けすることが時折あります。パンフレットやwebサイトのデザインと統一感を持たせられるので、非常に良い活用方法だと思います。

・会社案内パンフレット
・製品・サービスの案内パンフレット

情報の更新が頻繁にあり、都度外部に依頼するのが難しく、社内で完結させたい場合にパワポ制作が向いています。デザイン性にある程度の制限はでてきますが、更新性を重視したい場合は適していると思います。

・ホームページに設置するダウンロード用資料

体面での商談であれば、営業マンが言葉で補うことができるため、資料の完成度は高くなくてもいことが多いと思いますが、ホームページからダウンロードする資料の場合は、その資料そのものが見込み顧客社内で一人歩きすることになります。こういったものは構成やデザインに関してデザイナーの手を入れた方が良いですね。多くの方にダウンロードされるわけですから、コストをかけて完成度を高める価値があると思います。

…このあたりのアイテムが、デザイナーに依頼するのに適しているのでは無いか…と今のところ感じております。

最後に、デザイナーの手を入れることで、パワポがどう変わるのか?の例をご紹介させていただきます。


例1)パンフレット制作の流れを紹介するパワポ

■Before

・イラストのタッチがバラバラで、統一感がない。
・色数が多いのでチカチカする。
・流れがわかりづらい。

■After(デザイナーが制作したパワポ)

・イラストのタッチに統一感を出す。(余計なイラスト要素は混乱を招くので削除。)
・色数を絞る(色数を多くしたい場合、メインの色を決め、同系色でまとまり良く。)
・あしらいで流れをわかりやすく。(順番とサブタイトルをつけて読みやすく。)


例2)コストダウンのメリットを提示するパワポ

■Before

・表が窮屈な印象で見づらい。
・全体的に配色が暗め。
・配色のルールが揃っていない。
・あしらいが野暮ったい。

■After(デザイナーが制作したパワポ)

・スッキリした表に(文字サイズを調整、強弱をつけることで見やすくまとめる。)
・明るい配色にする(文字も読みやすくなり好印象に。)
・配色にルールをつける(余計な配色は省き、まとまり良く。)
・洗練されたあしらいに(見栄えの良い好印象な資料に仕上がる。)


デザイナーによるパワポ制作、いかがでしたか?
もし興味を持っていただけましたら、お問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。

| design | 4:04 PM | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
  • お世話になります。
    パワポに関する効果!について、大変重要であることを、再認識させていただきました。
    今後とも、入試説明会及び会場ガイダンス等における説明紹介用に、活用していきたいと考えて

    | 渡辺正一 | 2023/12/14 03:48 PM |
  • 渡辺様、大変ご無沙汰しております。記事をお読みいただき、さらにコメントまでいただきありがとうございます。これからも、デザインのちょっとしたお役立ち情報を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

    | uzumaki_km | 2024/02/09 02:52 PM |
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